酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年04月01日(土) 『県庁の星』 桂望実

 Y県のエリート県庁マン野村聡は人事交流研修にスーパーへ行くことになった。民間への研修は選ばれた者だけが参加でき、1年後に県庁へ戻った時には今より高いポジションが約束されている。意気揚揚とスーパーで働く野村だったが、お役所仕事と毎日がドタバタなスーパーでは仕事のやり方も考え方も全く違う。「県庁さん」としか呼んでもらえない野村の孤独な戦いが始まった。そしてそれは凝り固まっていた自分との闘いなのであることに気づいた時に野村は・・・

 読みかけては後回しにしていた人気の物語なのでありますが、やっぱり映画化されるくらいのモノってハズレナシだよなぁと感動しました。しかも映画化されたスーパーは岡山の高梁市というところで撮影されたのだそうです。知っていたら見学に行ったのに残念。地元の人たちがエキストラで参加したとか。さすがに映画館に足を運ばずにテレビでのオンエアを待ちますが、たぶんなかなかいい映画になっているだろうなぁと想像します。物語の中ではスーパーのおばちゃんが県庁さんに立ちはだかっていますケレドモ、映画では柴咲コウちゃんがやってるみたいなので登場人物を変えたのかしらね。織田裕二くんは県庁さんにピッタリな気がします。最初はお役所人間そのままのガチガチで滑稽なエリート意識をうまく表現されてるんじゃないかしらん。あ、ちょっと劇場でも観たいかも(笑)。人間っていうのは環境や周りの人間によって変わって行けるものなのだとしみじみ感じました。

「中身を見る力のないヤツは、印刷されてる数字を信じるしかない。魚の目を見れば新鮮かどうかすぐわかるものなんだ。昔の人はきちんと見てたよ。今は切り身しか食べない客が多いから・・・・・それだってちゃんと見れば、品の良し悪しはわかるはずなんだ」

『県庁の星』 2005.9.20. 桂望実 小学館



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