酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2006年04月14日(金) |
『べっぴんぢごく』 岩井志麻子 |
シヲは乞食をしながら女を売る母に付いて周って生きていた。母が死にキチガイの娘の代わりに分限者の娘となり、美しさを武器に生きはじめる。シヲの産んだ娘は不細工、しかし孫娘は別嬪。何故だか交互に美醜を繰り返すシヲの末裔なのだった・・・
うーむ、志麻子ねぇさんはコノ手の物語りを描くと唸るくらいにウマイですねぇ。陰湿で淫靡で田舎特有の空気をまざまざと感じることが出来ます。志麻子ねぇさんが描くと美しさには必ず淫靡さとセット。清々しい美しさを絶対に描くことはないのですね。ここまで突っ走ると天晴れと褒め称えたいです。岡山の県北を舞台にしているそうですが、横溝御大シカリで岡山の田舎のイメージがおどろおどしく固定されちゃうことはなんとも複雑なのですケレドモ・・・うーん。
「この家は絶えりゃあせん」
『べっぴんぢごく』 2006.3.20. 岩井志麻子 新潮社
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