酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2006年05月18日(木) |
『SOKKI! −人生には役に立たない特技ー』 秦建日子 |
1本のカセットテープから記憶が蘇る。198×年、ぼくは早稲田大学でひとりの少女と知り合った。彼女に惹かれ、彼女に誘われ速記研究会に入ってしまった。彼女に恋をし、役に立たない速記に熱中し、彼女を巡る恋のライバルであり心の交流をする男との出会い。それはぼくの青春の時だった・・・
不思議なものですね。本当にただ普通の青年の普通のありきたりな青春の日々が秦さんの手にかかるとユーモラスで切なくなってしまう。まるで魔法のようだなぁと思いつつ、主人公達の青春の日々に参加した気分です。私の友人の男のたちは慶応と早稲田に進学した奴らが多いので、こんなふうな時間を過ごしたのかしらナンテ想像しながら読みました。ああ、しょぱくてナンテほろ苦い。懐かしくて恥ずかしくて心の片隅にそっと仕舞っている青春プレイバックでありました。
「自分のことをね、ちゃんと認められるのって、格好いい」
『SOKKI! −人生には役に立たない特技ー』 2006.4.6. 秦建日子 講談社
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