酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2006年08月15日(火) |
『本朝金瓶梅』 林真理子 |
江戸時代、西門屋慶左衛門は無類の女好き。金もあれば見た目も惚れ惚れする男っぷり。あちらの美女へこちらの美女へ愛欲の日々。おきんと言う色気滴るいい女に狙いを定め、簡単に落としてしまう。慶左衛門に夢中になったおきんは亭主を殺し、妾におさまる。しかし、慶左衛門の色への探求は衰えることもなく・・・!
暑い中でこんなにエロエロな物語を読んでしまって、暑さヒートアップ。エンディングのあっけなさにおさまりが悪い(物足りない)気持ちが残ってしまいましたが、エロエロでコメディ&ノワールな物語の流れがトッテモ面白かったです。慶左衛門が馬鹿としか言いようがないくらいの女好きで、徹底してるから清々しいくらい(大笑)。なんだか林真理子さんのエロさが手に取るように伝わってきて笑えて困りました。アハハ。慶左衛門の妾のおきんとおりんは対照的ながら女ップリがいいです。ドキマギしちゃう色気の戦いでありました。いやぁ、林真理子大先生には是非この官能路線(ポルノ)を是非に極めていただきたいものにございますv ・・・『金瓶梅』について調べてみたところ、中国の官能小説だったことが判明。ううむ、知らないことが多すぎますね(反省)x この作者が笑笑生と言うらしく名前に笑ってしまいました。マンガ化もされてるし、映画化もされている様子。う、トッテモ気になります(いやぁーん)v ちょっと追いかけてしまうかも。こんなに暑いと言うのに・・・好きものですから。ウフ。
ほんに人の世はままならぬ、吹き寄せられたり舞わされたり。みんな男という風のせい。
『本朝金瓶梅』 2006.7.30. 林真理子 文藝春秋
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