酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年09月07日(木) 『行方不明者』 折原一

 埼玉県蓮田市で摩訶不思議な神隠しが起こった。一家四人がある朝忽然と姿を消したのだ。五十嵐みどりは取材を通して一家の姿を浮き彫りにさせようとする。また都内では売れない小説家の「僕」が痴漢に間違えられ、その相手が連続通り魔犯と知り、小説のネタに犯人を追いかける。ふたつの事件が交互に語られて・・・

 うーん、さすがの折原マジック! またもやしっかりやられてしまいました。相変わらず幻惑されてしまうなぁ。折原さんの手口(笑)は語りと時差だとわかっているのに・・・それでも読んでいるうちに折原迷宮に迷い込み、そうなるともうお手上げです。あれよ、あれよと騙されてしまうのでありました。まぁ、そこが魅了vなのですケレドモ。ちょっとしたホラー落ちもグーv 

 君は二つの顔を持っているんだね。

『行方不明者』 2006.8.5. 折原一 文藝春秋



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