酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年11月11日(土) DVD『QUIZ』 ※内容に触れますので御注意ください。

 高野生と言う少年が誘拐された。Eメールで届く犯行声明には必ずQUIZが盛り込まれていた。誘拐・拉致事件を専門とする警視庁特別捜査班SITから桐子カヲルが捜査を担当。心に傷を負ったカヲルの型破りな捜査に刑事たちは翻弄されるが、次第にカヲルを信頼するようになっていき・・・!?

 たまにあのドラマってどうだったかしら、と細部を観たくなるドラマがあります。この『QUIZ』もそのひとつ、しかし、いつもレンタルされていて根強い人気を窺わせました。ラストの犯人たちの意外さは覚えていましたが、観直しても賛否両論は当然だろうなぁと思います。あ、犯人があの子たちと言うことに違和感ではなく、幸せな家族の構図のエンディングが受け入れられなかったし、今でもおかしいなぁと。文字で犯人たちが社会的制裁を受けていることを説明されていたケレドモ(あれって当時もあったかしらん)、あれでは甘いと思いますね。実際に死んだ人、殺された人もいただけに。でもまぁそんなことを言い出したらキリがないか。観直して得たものは生瀬さんの演技の巧さした。あまり好物ではない役者さんだったのですケレドモ、『トリック』でのヅラ刑事があまりにも魅力的で(笑)微妙に取り込まれているところです(大笑)。この『QUIZ』でも生瀬さん演じる緒沢在昌は最高でした! この役名からして笑えますよね。大沢在昌を茶化しているとしか思えないものー。桐子とぶつかり合って殴り合っていたのに最後では桐子への恋心をのぞかせてしまうお茶目な刑事。うーんこれがことのほかよかったです。うふふ。どちらが先かわからないのですが、撮影は24方式で役者さんたちもラストまで犯人がわからず、ラスト近い回では生瀬さんや内藤さんが自分を犯人に!って風情で演技されていらしたとか(大笑)。そういう企みの新鮮さはDVDでも感じることができます。6年前でも面白いと思えたことは嬉しかったです。カヲルと薫についてはもう少し突っ込んで描いて欲しかったことと、犯人たちへの罰が甘かったこと。そのふたつだけが残念なのでありました。なんにしても天才子役の神木隆之介くんのラブリィさには参ります。おそろしい子役だ!(今はずいぶん大きくなっちゃった)



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