酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年11月30日(木) |
DVD『フォーガットン』 |
最愛の息子サムを飛行機事故で失ったテリーは立ち直れずにいた。大切なサムの遺品を取り出しては反芻する日々。夫も精神科医も優しく見守ってくれていたが、おかしなことが起こりはじめる。サムとの3人の家族写真が夫とふたりのツーショット写真になり、サムの遺品が消えてしまったのだ。周囲の仕業と怒るテリーに夫も精神科医もトンデモナイ言葉を告げる。「サムなんて息子は初めからいなかったんだよ」と・・・!?
これは面白かったですねー。全く予備知識なしにレンタルして観たのですが、ぐいぐい引き込まれていきました。レンタルしてきた映画でここまで熱中したのって久しぶりな気がします。なので大満足! ※ここからネタバレ(しないように書きたいとは思っていますが)の可能性がありますので、観ていない方は読まないで、マッサラの状態で観てくださいネ。そのほうがあまりの意外性に大いにうほーどひゃーと楽しめますから。 どうしてここまで面白かったのかと言うと意外性に他ならないだろうと思います。まさかこんな展開になってあんな落ちが待ち受けているなんて笑えてしまいますよ。映像もイキナリすごいことが起こって「はっ!?」と声が出てしまって、そうなるとあちらのもんですね。首根っこガッシリつかまれたようなものですから(笑)。テリーが愛しい息子の記憶を自分で生み出した妄想だと言われた時の恐怖は並大抵ではなかったと思います。記憶を否定されてしまうことの恐ろしさ。それが最愛の存在の想い出であるならば死ぬまで守り通したいでしょうからね・・・。母は強いなぁと感動しましたわ。 この落ちはありえそうなだけに笑いながらも怖さがあったのです。どうしてこんな現象が起きているのか、その原因のスケールの大きさについては人類が危惧している事とも言えるのかも知れないですねぇ。
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