酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEX|past|will
2006年12月23日(土) |
DVD『O【オー】』 |
ヒューゴはハイスクールのバスケ花形選手のオーディンに対して押さえ切れない嫉妬を隠し持っていた。エリートハイスクール唯一の黒人でカリスマ性を持ち、校長の娘デジーの心も掴んでしまった。バスケのコーチをしているヒューゴの父は息子よりもオーディンに夢中。歪んだ嫉妬心からヒューゴはオーディンを陥れる罠を張り巡らしていき・・・!?
あれこれDVDを観ていてお気に入りの俳優さんとなったジョシュ・ハートネット君のハイスクール版オセローです。ジョシュ君演じるヒューゴの屈折した心はウマク表現されていました。これって純粋さが残るハイティーンだからこそだなぁと妙にしみじみ心を痛めて見入ってしまいました。大人になってしまえばこういう愚かな暴走はありえない。大人になってこういうことをしでかしちゃうと、それはただ単に大人になれていないだけのことだわ。若さが純粋さが無謀に走り出して破滅してしまう・・・。愚かなヒューゴ。人に嫉妬してる間に自分を磨きさえすればいいことなのに。人は誰とも比べようがないものなのに。もっと愚かなオーディン。信じるべき人を信じられなかった弱さが破滅へ向わせてしまったのね。それもまた若さゆえの脆さ純粋さゆえなのだから痛すぎました。いやぁ、やっぱりシェークスピアってすごいんだなぁ。ちょっと吃驚。
|