酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
DiaryINDEX|past|will
2007年01月16日(火) |
『使命と魂のリミット』 東野圭吾 |
夕紀は研修医。心臓外科医を目指している。夕紀は師事するドクターに対して複雑な思いを抱きながら、トンデモナイ事件に巻き込まれていく。手術中に発生した大事件を前に夕紀や病院スタッフたちは必死に患者の命を救おうとするのだが・・・!?
うまいですね、東野圭吾さん。つるつるっと読みやすかったです。重厚で重苦しい作品が続いただけに、今回のある意味ライトな感じは受け入れやすかったです。あまりにも悲惨でウームと考え込む作品が続くと疲れてしまうから。登場する医療スタッフたちの使命感には心を打たれました。かくあるべきだよなぁ・・・。
「ぼんやり生きてちゃだめだぞ。一生懸命勉強して、他人のことを思いやって生きていれば、自ずといろいろなことがわかってくる。人間というのは、その人にしか果せない使命というものを持っているものなんだ。誰もがそういうものを持って生まれてきてるんだ。俺はそう思っているよ」
『使命と魂のリミット』 2006.12.5. 東野圭吾 新潮社
|