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みんみん



 ミケネコさん

とあるねこめしが気になり、地元のペットショップに売っていないか、探しに行った。
しかし(他のお店同様)犬用のはあるけれど猫用のはないようだ。む。
とりあえず目的とは別のねこめしの、小さめの袋をひとつ買うことにする。

そのお店では生体販売も行っている。
レジを待つ間、ガラス窓の向こうの犬猫たちを見た。猫は、アメリカンショートヘア、チンチラ、スコティッシュフォールドなどがいるようだ。値引きされているのを見るとなんだか心が痛む。
落ち着きがないわけではなく、みなひたすら眠っていたように見えたので、少しは心が安らぐ。

ふと見ると奥の方に大きな三毛猫が寝ていた。
あまり、ペットショップにはいないタイプの猫だと思う。もしかして、もしかして、と胸騒ぎがし、思わずお店の人に聞いてしまう。

あの、上の方にいる三毛さんは、どういう。

どういう、だったか、なんなんですか、だったか、聞き方は忘れたけれど、私が知る限り、あの立派な猫さんは、アメショーにもチンチラにもスコさんにも見えないのですが、むしろあの、そのへんにいたりするような(というのは、あれですけれど)、しかもあのでかさは、とても女の子とは思えないんですが、というニュアンスである。
最初、お店の人は私の質問の趣意がわからなかったようだ。一所懸命、「あの白い猫ですか?」などと答えてくれようとしていた。そりゃそうだろう。というのも、事の次第は「ああ、あの子は預かりものの日本猫(まあ、雑種でしょう)です」というわけだったので。
「もの」かい! と小さくツッコミを入れつつ、そっか、ちゃんとお家ががあるんだね、とそこで想像力たくましい、勝手な取り越し苦労は消えた。
それはそれは堂々とした三毛さんでありました。

どういうわけか(茶)トラ猫およびオス猫にもっぱら引きの強い私は、女の子猫と見ると、それだけでちょっと憧れてしまう。サビとか三毛なんて特に。
たぶん、私の知る女の子猫(さびことみけこ)がみなさん賢いせいもあろう。

# 遺伝の関係で、三毛猫とサビ猫(茶と黒の毛を両方持つ猫)というのは、メスということになっている。ごくごくまれにオスの三毛猫というのも生まれることはあるけれど、生殖能力がなかったりするらしい。

2005年09月20日(火)
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