絵童飛鳥のエッセイ
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2002年06月06日(木) ポセイドン

漆黒の闇の中、僕は、手探りで道を探した。
でも、僕は、道を探し当てることも出来ないまま、
奈落の底へと落ちていった。
地面に足をついたとき、すでに僕は足の骨を折っていた。
しかし、歩かなければならない。生きているのだから、
時間には逆らえない。
僕は、また、手探りで道を探し、足の痛みに耐えながら、
一歩一歩、歩いていった。
しかし、そんな僕に不幸は突然訪れる。
道を探すために、前に出した手に激痛がはしる。
僕の右手は、無惨にも切り落とされた。
切り裂かれたところからは、夥しい真紅の血が流れ落ちた。
しかし、その状況も僕には、見えない。
そう、僕は、すでに視力を、眼球を潰されているのだから…。

僕は、歩く。朦朧とする意識の中で、只、歩く。
死が僕を迎えに来るまで…。


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