| ぼくたちは世界から忘れ去られているんだ |
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| 2002年04月30日(火) | 吐き気。 |
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文章で一人称が「あたし」になるとき、そういうときってあたし、そうとう取り乱してたり腹立ってたりするんだけど、今のあたし、ほんとに「あたし」って気分。 見るからに頭のおかしそうな男が一人。 あたしとケイ子のそばをハエのようにぐるぐるとまわっている。あたしは、気色が悪い、と思う。それは本当に止められないことなのだ。 あいつも、昔はあんなんじゃなかった。いや、昔はあたしがあいつがおかしいって知らなかっただけかもしれない。 あいつが腕をばたばた、飛ぶ鳥のように動かす。あいつは知らないんだと思う。自分が飛べないって事を。ケイ子が、もういこうよ、と云う。あたしも、そのとおりだ、もう行かなくては、と思う。 でも、どこにいったらいいのか、わからない。 あたしたちが何処に行けると言うのだ。迷路だったら、壁に右手をついて歩けばいい。でも、あたしたちが今いる場所は?絶望と悲しみに満ち満ちた丸いだけの空間じゃないか。それこそ、あいつのように飛ばなくてはならない。 ごめんなさい、こんな文章、本当は書くべきじゃない。でも、あたし、今、割と、追い詰められてるんです。 |
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