白日の独白 索引|←|→
頭が痛くて痛くてなんか潰されてるみたいな感じに痛い。
全く練習というものをせずに、ただ教室へ行き、椅子に座り、先生の隣でピアノを弾く。
突然ですけど何か凄いことに気付いちゃったんでちょっと聞いてくれます?別に聞いてなくてもいいんですけどね、勝手に喋るから。あぁそうですか。いいんですね?それはどうも有難う。あ、そんなに改まられると恥ずかしいっていうか・・・・普通に恥ずかしいです。だからあっち向いてろよ。あぁ何でもありませんよ。え?そうそう話でしたね。大したことじゃないですよ。あ、わかってますよね。そうですよね。何せ僕の話ですものねぇ。そりゃ大したことないわ。あはは。あぁ話ですよね?すみません。何か言いにくいなぁ。恥ずかしいっていうか。でもまぁ簡単に言うとですね、何か僕、今恋をしたいらしいんですよ!いや、ちょっと違うかな?ただ人を好きになってみたいんです・・・・かな?うん。それ。ね?ねッ?吃驚でしょ?そりゃ開いた口が塞がらないですよね?そんな自分笑えるってヤツですよ。あはは。言っちゃった。え?何でって言われても困りますよ。だって今気付いたんだから。本当、さっき。急にそう想っただけです。そんな気がしただけなんですって。だから知らねーよ。うるせぇ。あぁごめんなさい。独り言ですからどうかお気になさらず。え?別にどうもしませんよ。そう想ったから言ってみたんです。言ってみたかったから言ってみたまでです。
他人の言葉を自分の言葉にしているってのがバレバレだよ。
切れ切れではあるが淀みなく話す貴女の言葉を僕は記す。
夜
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