白日の独白
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人にはある時期までに終えるべき課題がありそれをこなすには手順があり段階がある。 酷く具体的な話を聞く事で弥が上に自分もまた境界線上に立っていると想い知る。 そのつもりはなくとも足を止めてしまったが時間は公平且つ残酷に流れ続ける。 そうして気付けば僕は大人になっていた。 引き返そうにも退路は断たれており進路もまた自力では見付けられそうにない。 ならば救いの手を他に見出そうにも躓きが其処にあるのならば致し方がない。 留まる事にしようか。 希望に縋るような真似をしなければ絶望も引き受けずに済むのかもしれない。
何でまた今日も僕は生きていられるのだろう。 立ち止まった時点で小さな疑問は疑惑へと成長する。 とか何とかそんなことを考えていては駄目だ。 疑問も疑惑も無意味じゃないか。 僕にはとても答えられない。 僕は今この時点で死なないでいるだけ。 それ以上の何があると言うのだろう。 そう、何もない。何も何も。 今日はとても怖いことがあったんだ。
昼過ぎに目を醒まし新聞を取りがてら自販機でサンドウィッチを買う。 恐らく連休中唯一の外出になるだろうと想いながら雨に濡れないように歩く。 買って来たサンドウィッチとそうめんを食べながら読みかけの小説を開く。 上巻を読み終わってから下巻を買うまでに間があったので人名を見ても誰だか想い出せない。 上巻を本棚から探し出して確認。ついでに上巻を再度斜め読み。 彼女へメール。夏の予定を聞く。今年は鎌倉とかいいねということになる。 どうも小説に入り込めずアイスを食べながらCDを聴いたりする。 カシスは甘かったので1/3で止めてマンゴーにするがマンゴーも甘い。 眠くなったのでベッドに倒れこみ気付けば3時間程寝ている。 起きるとチャイを淹れるように言われる。蜂蜜は多めに。 雨が止んだので夕食を食べに行こうかと想うがTVで世界遺産がやっているのでつい見る。 冷蔵庫を空にする為にチャーハン。トマトが入っていた。 朝から炭水化物しか摂っていないがこれはいつものことなので気にしない。 半日以上寝ているがそろそろ寝ようかと想う。起きているのは疲れる。 連休初日であったが悪天候とかは一切関係なく何の予定もないのは好ましい。
『僕は一生懸命やっている』
そんなものは情けない自己欺瞞であって言い訳にはならない。 恐らく僕の真剣さが足りないからか、そのやり方を間違えているのだ。 挫かれるような自信なんて、そもそも持ち合わせていないんだ。
考えなしに口から捻り出した言葉は恥と後悔しか残さない。
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