雨降りの一日なればとびきりの一枚選びJazzなどを聴く
台風が近づく気配潮の香の強さで思い家路を急ぐ
時流れ変わらぬこともあるものか自問自答は繰り返すけど
窓を打つ梅雨の走りの雨を見て今年は男梅雨かと思う
ロス・タイム音を立てつつ過ぎていく時間にできる仕事の量は
いつの間に表情変える街の角見上げるビルの窓のきらめき
憔悴の顔を映した窓ガラス激しい雨が叩き続ける
何様と問いたい気持ち押さえつつ残業続く静寂の中
ストレスが音を立てつつ降り積もる心地が続く喧騒の中
適材を配することの難しさ 暗中模索日々は過ぎ行く
この人につける薬はないかしら そんな言葉も口に出したく
その瞬間信号の色変わってた あなたもそんな気がしませんか
三線の調べはいつも心地よくかくのんびりと生きたく思う
溜息もつきたくなるよな心地して人の倫などこんこんと説く
からくりもよくわかるけど割り切れぬ思いも続く会議の最中
改善の志だけいいけれど方策持たぬボスの繰言
ピラカンサ白く群れ咲くその花の一輪のよに生きたく願う
初夏の海に佇む心地してウクレレの音にこの身を任す
花刻に逢える喜び抱きしめて藤棚歩く午後のひととき
街角の躑躅の色の白や緋や斑の混じる花個性を競う
今年また八十八夜を聴きながら遠い日の恋想い出してる
水芭蕉水面に光る光浴び静かに咲いて春を告げてる
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