とりあえず区切りはついて年度末光は見えた?そんな気もする
土砂降りの雨降り続く心など抱えて今日も夜業の嵐
辛夷咲く街角に立ち仰ぐ空青く広がる想いも抱く
何枚の申請書けば済むのかと自己嫌悪して印鑑を押す
志高く持ちたい想いなど写して白い今日の富士山
休息も大切だけどそれよりも仕事がしたい納期の間近
催花雨の静かに続く夜の街斜めに歩き駅へと急ぐ
ふざけるな そんな言葉を呑み込んでただ黙々と作業を急ぐ
ぼやきたい気持ちを隠し黙々と確認をする納期の間近
能力もなければ誰も期待せず 幸せ者は定時退勤
屋台骨支える人は選ばれた人なのかもね 割は食うけど
学び舎の桜木のもとで越し方をふと思い出す閉学の朝
体温に差があるのかと思うよな態度に苦い想い感じる
深夜まで復旧作業続く日があとどれぐらい続くのだろう
放課後の居残りのよな心地して試行錯誤の作業は続く
穏やかでいられぬ心抱きながら仕事に励む夜の静けさ
天然に勝てぬと悟り再作業言葉少なくなる夜更けかな
カンタビレ歌っておくれ愛の歌心ゆくまま調べ奏でて
ハードルは高くてもいいこの人と仕事がしたい上司が欲しい
納期など守らないよという度胸 私にはなく夜業は続く
人という字は支えあう形だとしみじみ思うトラブル・タイム
いろはのい 新人ならばいざ知らずリーダーに説く虚しさを知る
人事には人事の事情あるでしょう ばっさりと斬り仕事に戻る
皺寄せが来てると告げる若手たち 抑えきれないここの現実
落とし穴あれこれ見つけため息を深くついてる春の宵かな
ひとつずつ魔法の箱を開けるよに検索続け答を探す
ここもまたあの法則があるのかと疑問符ばかり浮かぶ職場よ
とりあえず第一段階クリアして眺める空の穏やかな色
状況に振り回されていろいろとため息深くつきたい気分
不手際をどう処理するか悩みつつ書庫に佇む午後のひとコマ
電卓を片手に数字いじる夜の静けさの中ふと思うこと
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