満面の笑みで挨拶する部下に穏やかならぬもの感じてる
応援のメンバー揃いとりあえずひと息ついて計画を練る
円満に契約終えることのみに心を砕く日々が続けば
涼しげな風流れ来て雨が降る刻が近いことなど告げている
いつの間に貯めこんでいたポイントに通った月日重ね合わせる
週末にいきなりそれはないでしょう 笑顔で拒否も仕事のうちね
向日葵の咲く丘のよな華やかさ持つ歌声に包まれていく
風渡る運河の波を眺めつつ自分に戻る昼のひととき
台風の吹き返す風受けている夏一番の暑さの中で
雨風にやきもきしてる傍らでわが道を行く部下の横顔
紫陽花の色移ろうに似た心移ろうさまにしばし戸惑う
あの頃と変わらぬ海の波の色眺めて想うさまざまなこと
残業が果てて見上げる窓の闇上司の顔の自分を映す
とりあえず結論が出て落ち着きを取り戻してる昼休みかな
そしてまた諦めている出逢いありいつかまたねと心に誓う
この数字どう見ますかと婉曲に上司に投げる質問の意味
鼻歌に苛立ち募るこの頃は人事の腰の重さ気になる
2004年06月13日(日) |
ウォーター・フォール |
水流れ流れる先にあるものを見つめる心地続いておりぬ
不惑すぎ艶を重ねた音色持つ人の眼差し深く街を見つめる
黒穂抜く役目がまたも回るとは つくづく嫌な役だと思う
話し合う余地などないと思いつつどう切り出すか組み立てている
入念に文章を練り夜の闇見つめてひとつため息をつく
カタカタと打つ音響く残業の時間の部屋の静けさの中
繰言に半ば呆れている午後に雨は激しく降り続いている
梅雨入りで不快指数があがるよな心地が続く薄明かりの空
暑さ避け書店を巡るひとときは自分探しの小さな旅か
朱夏という自分の季節重ねてるこの色合いの小さい薔薇に
ひと息をついて語らうひとときにビール片手に挨拶まわり
夏来ると高らかに告げ曇天の空を彩る打ち上げ花火
つかの間の休息だけど和めずに過ごす時間の長さを想う
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