妄言読書日記
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2010年03月27日(土) 『シャーロック・ホームズの冒険』(小)

【コナン・ドイル 訳:延原謙 新潮文庫】

20年近くぶりに再読。
ポプラ社のシリーズ以来なので、なんか訳が古めかしいなーと思いつつ、なんかところどころ可愛い訳であった。
ま、これはこれでいいか。

それほどホームズって好きじゃなかったんだけれど、どうも記憶違いだった。
読んでたら色々思い出して、そういやあっちこっち階段数えたなぁとか、いやとにかく面白かったです。

一番有名な短編集かと思いますが、改めて読むと意外と殺人事件扱ってないんですねぇ。
ミステリーの面白さは謎の魅力に尽きるなぁと再認識。
そりゃ毎度毎度ホームズの推理は本当にそれでいいのか、と特に依頼人の素性当ての部分は思うんですが、そこはもうホームズの言うことだからしょうがない、という気分。
当たり前と言えば当たり前なんだけれど、ワトスン君はホームズ美化し過ぎじゃああるまいかと思ったり、ホームズはホームズでいつでも大歓迎なんだなぁと思ったり、ワトスン君が記述しているという点に着目すると読み方がまた変わるね。
大人になって読むと見えてくるものも変わるなぁ。



蒼子 |MAILHomePage

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