妄言読書日記
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2010年04月27日(火) 『犬はいつも足元にいて』(小)

【大森兄弟 河出書房新社】

兄弟作家ということで世間的にも個人的にも注目したくなる大森兄弟。
あんまり二人で書いたということを意識せずに読んでみたけれど、“僕”への踏み込みの少なさはやっぱり二人の競作からくるものなのかな。
全ての意味深な出来事が何にも結実しないのも、なんだかなぁ。
それでどうした、という読後感。
別に意味が知りたいわけではないし、結論がいるわけでもないんだけれど、妙に変な登場人物たちに意味があったのか、肉だの犬だのは本当に必要だったのか。
別に、犬がいなくても意外と成立しそうなんだよな。この話し。

今度一人ひとりで書いたらいいんじゃないかな。
え、意味ない?
意味より面白みの方が大事。



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