妄言読書日記
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※ネタバレしています
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2010年05月03日(月) 『KUNIMORI』(小)

【五條瑛 中央公論社】

五條はこんな地味な小説書いていて大丈夫か、と勝手に心配になった。
帯には相変わらず国家とか祖国とか家族といった毎度おなじみワードが並んでいるし、そういう話しではあるのだけれど、陰謀が渦巻いてるわけでもなくアクションがあるわけでもないので本当に地味〜な一冊。
ずっと五條作品読んでる身としては面白く読んだのだけれど、そうではない人は潤が結局ヨウヒを選ぶこと、ヨウヒたちが祖国からどうしても離れられないこと、などなどがあんまりぴんとこないんじゃないかなぁと思いました。
思いがけず寂しいエンディングでした。



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