妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2010年11月14日(日) |
『っポイ! 29・30』(漫) |
【やまざき貴子 白泉社花とゆめコミックス】
連載20年ついに完結。 読み始めた頃は、自分、まだ中学に上がるか上がらないかくらいだったなぁ。 へーと万里たちは20年かけてようやく中学を卒業。めでたい。 思い返してみて、自分の中学時代とリンクするものがほぼないし、自分が中学生の時にもっポイは読んでいたけれど、共感・・・したかなぁ。 とまあ、つらつら思い出に浸っててもしょうがない。
最後の春休みの長いこと長いこと、早く卒業せいと思ってじりじりしてたけれど、いざ30巻にたどりつくとちょっと目頭が熱くなったりならなかったり。 ひなにじりじりしたり。 へー意外とやるな、と思ったり。
終盤でまさかの天災に巻き込まれたり。 ここでこのエピソード・・・?とちょっと疑問に思わないでもなかったけれど、まぁいいか。もう長い付き合いだからなんでもいいか、と。 この漫画を成長物語と読むもよし、群像劇と読むもよしだと思うけれど、万里の人間不信克服物語として読むとまた趣が違ってよいんじゃないかなぁと、最終巻を読みつつ思いました。 万里が結局誰を好きってのは明かされず、そもそも誰かのことを好きかどうかも微妙だったが、へーってことでよかろう。そういうことでいいだろう。 やまざき先生ありがとう。はっきりさせないでくれて。
これから高校生になって大人になる彼らのことをあれこれ考えると楽しいですね。 へーは伸び白がいっぱいあるからいい大人になるといいねと思う反面、万里はもう出来上がってるから大人になっても、峰倉かずやのメガネキャラみたいな大人にしかならんのだろうなぁと、遠い目。 花島田は10年後くらいにがんばりが報われるとよいなぁとか、虎ちゃんは・・・がんばれ色々、とかとか。
何はともあれ先生、おつかれさまでした。
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