妄言読書日記
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※ネタバレしています
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2010年11月27日(土) 『螢』(小)

【麻耶雄嵩 幻冬舎文庫】

かつて惨劇のあった屋敷に宿泊に来た大学生たちが、大雨で屋敷に閉じ込められるというサークルドミステリ。
麻耶作品になじみがない人は、ひょっとしたら途中までホラーか?と思うかもしれない。
が、麻耶作品の定番てんこ盛りなバカミスです。
いや、本格なんだけれど最終的に笑ってしまうようなぽかんなオチが。
嫌がらせなのか?と思いたくなる邪悪な語り。騙り。
麻耶初読の人は怒りそう。

以下ネタバレ。

あまりに文章が気持ち悪くて気持ち悪くて、誰視点だこれ!?と思ったらあとはすぐに真相にいたってしまうという一発勝負のネタ。
文体以外にトリックらしいトリックもないし。
最後に「松浦は女だ」「えー!?」のくだりに、えーっ!?
いったいなんだってそんなしょうもないネタを…。ここまでくると笑える。
そして山荘ものにしては殺人少ないなーと思ったところの土砂崩れ!
また、天災かよ!
いやはや本当に可笑しいなぁ。麻耶ミステリは。
最後に生き残ったのは消去法で千鶴?



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