妄言読書日記
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2010年12月13日(月) 『謎解きはディナーのあとで』(小)

【東川篤哉 小学館】

ディナー前に解いてもらいたいもんですが。
お嬢様刑事が事件を家に持ち帰って、毒舌執事が解決という設定。
執事が若いのが気に入らないです。
西之園萌絵と諏訪野が謎解きした方がまだよい。
あるいはバーティとジーヴスか。

金持ち刑事も、執事が謎解きも、まぁそれほど目新しくはないのだけれど、コミカルさが特徴と言えるのか。
麗子がお嬢様のわりにあんまり品がないのとか、執事ももうちょっと忠義心あるほうがいいとか、私としては不満の多い設定。
麗子の相棒たる上司も、お金持ちのぼんぼんというのは目新しい気もする。
バカ上司のように書かれているけど、意外と質問内容は妥当。むしろ賢そう。

コメディ部分が私の笑いツボじゃないのが痛いな。
あと、p186の「マゾヒスティックな視線が投げかけられる」は明らかにサディスティックの間違いだろう。

さくっと読めるミステリーですが、23時頃にドラマでやってそうな感じですね。悪くないけど好みじゃないの一言に尽きる。



蒼子 |MAILHomePage

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