妄言読書日記
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2011年05月25日(水) |
『ROMES06 誘惑の女神』(小) |
【五條瑛 徳間書店】
西日本空港(関空を髣髴とさせる海上の島にある空港)の警備システムROMESと、それを天才運用者成嶋の第二巻。でも主人公は、一応、部下の砂村だと思うよ。たぶん。 今回はテロリストではなく、西空、オーシャンズ11に狙われるといった話し。 なんやかんやで、結局、成嶋が元凶じゃないかと言うと身も蓋もないが、天才は大変だなぁと。
前作の記憶がけっこう抜け落ちてるけど、今回自分が遠因だという自覚があったせいなのかなんなのか、結構動く成嶋。 ハルの散歩以外で動くんだなぁ。 今回はハルも大活躍。
「誘惑の女神」という黄金像を狙った犯行でありつつ、成嶋への挑戦でもあったため、成嶋の過去も少しばかり明らかに。 過去と言っても昔から順風満帆だったんだな、ということくらいですけど。
先日読んだ『ゴールデンスランバー』とは逆に、最先端警備システムがプラスの方向に遺憾なく発揮された物語でした。 使う人次第と言ってしまえばありきたり過ぎる結論ですが。
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