妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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2011年07月02日(土) |
『鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星』(映) |
【監督:村田和也 日本】
最初に言っておく。全然褒めてない。
私は普段からアニメはほぼ見ないし、鋼も原作しか読んでないので、他のアニメと比較して、というのはできないのですが、とりあえず何このジブリコラージュ。 ナウシカでラピュタでカリオストロでもののけか。 日本アニメってジブリの呪縛から抜けられないの?いや、そんなことないよね。 もらった冊子の対談ではカリオストロのイメージだったとのことですけどー。 んならもっと作画がんばれよ。 なんだよあの、イソギンチャクみたいな髪の毛。なんで毛先丸いんだよ。 冒頭辺りの説明セリフに苦笑。だいたいみんな、兄弟のバックボーン知ってて観に来てると思うし、知らない人向けにしたってもうちょっとナチュラルに説明できないの?
真保裕一が作った世界に、エルリック兄弟がゲストで通りかかったくらいの話しでした。 正直、オリジナルキャラのジュリアとその兄に全然興味湧かなかったので、ああそうですかくらいの気持ち。 ジュリアとエドたちがもう少しわかり合うエピソードがあればいいのに、別にない。 ジュリア兄妹とエルリック兄弟の対比も上手くない。 肝心の兄がニセモノでした、本物の兄もけっこう駄目な感じでした…ではなんの対比にもならん。 谷底の人たちにもあまり共感も同情も出来ない。 ミロス人がイシュヴァール人ほどに上手く描かれてない。もちろん時間的制約はわかりますけど。書けないならイシュヴァール人の話しにすりゃあいいのに。
映画化した時点で原作と比較して云々ってあまり言いたくないし、原作の核の部分さえ押さえていれば私は大きく改変してもいいと思っているけど、アルが瞬きしてたり、賢者の石に意識を乗っ取られたり、ねぇよと言いたくなる。 原作に忠実にと強調して言っているので余計にちゃんと読めよ、と言いたくなる。 無駄にエグいシーンもあったし。 そういうむごさじゃないでしょう。鋼って。 皮剥いだ時、客席がドン引きする気配を感じました…。 隣のお客さんは顔背けてたし。
それにしても、大佐がヒドイ。扱いヒドイ。 あまりにひどすぎて終盤笑った。焔を出さない大佐はただの無能だよ? あの人何しに来たのかなぁ? エドと並んで谷底降りてきた時は、何かしてくれるに違いないと思ったのに、結果的にエドにOK出しただけっていう。キメラと闘っていたらしいけど。 11.5巻読んで、そういえばケガ治ってなかったんだなと思い出したが、それにしても何しに出てきたの、あの人。 セントラルで大人しくしてなよ。いっそ。
そうだなー動いている兄さんはやんちゃで可愛いなぁくらいの感想です。 あとラルクはいいよね。うん。 あとはなんだろうな。アルの声はいいよね。可愛いなー。 そう言えばブラマヨ発見できなかったです。きっと違和感なく溶け込んでいたんでしょう。 11.5巻とかパンフの荒川先生の漫画は、久しぶりの荒川先生のハガレンだ〜と嬉しいです。これのための映画代でもいいかもね。
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