妄言読書日記
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2011年07月04日(月) 『北の舞姫 芙蓉千里II』(小)

【須賀しのぶ 角川書店】

酔芙蓉もなくなってしまい、タエは嫁に行き、フミはフリーに。
中盤までは舞について悩むフミの物語。
瀕死になりぼろぼろになりながら、至高の舞台を見せたフミに『ブラックスワン』を思い出しました。
その後の決断が、須賀ヒロインらしい思い切りのよさ。
結局、山村のもとに行くけど、その後もずっと山村のもとにい続けるかは疑問で、その先どうなるかわからないのがフミの面白いところ。
そして、普通、あれだけ真面目で堅物のキャラなら幸せの一つも用意しておくだろうに、けっこう突き放された黒谷。
がんばれ黒谷。
武臣や碓井といった脇キャラもよくて、やっぱり須賀しのぶ上手いなー。



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