妄言読書日記
ブログ版
※ネタバレしています
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【童門冬二 富士見書房】
最近、黒田官兵衛が気になるので読んでみた。 童門先生の小説は初めてだけど、だいぶ読みやすい。 読みやすすぎやしないかと思う部分もありますが。 同じエピソードを何回か説明したりする。 そして現代サラリーマン向け歴史解釈と言うか、処世術的なことが多めで、正直小説としてはどうなんだろうなぁと思いました。
まあしかし、如水はなかなかに憎めない可愛い奴です。 頭が切れすぎる(読んでるとどの変が切れ者なのかわかり難いけど)わりに、不用意な発言で主君に不審がられ続けるけど、妙なところで人望があったりする。 坂口安吾の「黒田如水」の解釈と似てますね。 ひょっとしたら参考にしたのかもしれない、とあとがきで安吾に触れてるのを見て思いました。 もうちょっと、信長、秀吉時代のことがわかるとよかったのになぁ。
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