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2002年06月19日(水) トラパット―ニの弱気

きのうの韓国vsイタリアでは韓国の勝利に審判が荷担したという見方がイタリア側から出ているようだ。敗戦の言い訳としてはもっともだと思うが、とんでもない言いがかりとはこのことだ。イタリアの敗因はほかでもない、トラパットーニの弱気の虫だ。
1点リードでトップのデルピエロを外しボランチの選手を入れたのだ。逃げ切れると思ったというよりも、逃げねばならぬ、という弱気である。こうなれば韓国はほぼ全員攻撃態勢である。ホームの応援もある。本来FWのチャブンクン(伝説的な韓国の名選手)の息子・チャドゥリを右サイドに入れ、強引とも思われる攻撃に出た。
さらに、イタリアが韓国選手のフィジカルの強さを恐れたことだ。怒涛のような攻撃に耐え切れず、トッティがPAでシミュレーションの反則を犯し二枚目のイエローで退場。これも弱気の結果である。監督の弱気の采配が選手に伝染したともいえる。この試合の審判は、1対1の勝負に寛容である、というか、サッカー本来の肉弾戦と反則をしっかり区別する力がある人だった。トッティがまともに勝負に出ていれば、反則(PK)を取ってくれたかもしれない。
トラパット―ニは鬼才といわれているらしいが、この試合に限って言えば、凡庸以下である。交代でデルピエロのツキまで、逃してしまったのであるから。彼の判断を誤らせたもの、それは韓国のパワーにほかならない。韓国の驚異的な粘り、闘志、気力・・・。こういう試合はもしかしたら、生涯に一度見られるかどうか、というものである。私にとってのベストマッチの1つである。
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これでベスト16の決勝Tが終了。予想は、ドイツ×パラグアイのドイツ、イングランド×デンマークのイングランド、ブラジル×ベルギーのブラジルを当てたのみ。8試合中5試合を外した。米国、韓国、セネガルのベスト8進出は賞賛に値する。アイルランド、日本は応援という意味で勝利を予想したが、スペイン、トルコの勝ちは順当だろう。
準々決勝は、○ドイツ×●米国、○スペイン×●韓国、○ブラジル×●イングランド、●セネガル×○トルコ、
準決勝は、○ドイツ×●スペイン、○ブラジル×●トルコ、
決勝は、○ブラジル×●ドイツ
とみたが、どうだろう。


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