Sports Enthusiast_1

2002年07月27日(土) Jリーグの運営

海外旅行から帰ってみると、Jリーグが再開していた。W杯が終わって2週間しかたっていない。何度もいうようだが、Jリーグのスケジュールは海外サッカーの流れから外れている、というか、サッカーの本質から外れている。
プロサッカーの本質はリーグ戦である。クラブチームの強化が基盤となりリーグが充実し、そのおまけがW杯なのだ。あくまでも、クラブチームの充実が最優先。
しかるに、サッカー後進国の日本では、リーグが成熟する前にW杯が開催されてしまったため、国中がW杯を中心としたサッカー観をもってしまった。換言すれば、JリーグがW杯のために中断されて不思議と思わないサッカー環境は、きわめて異常なのである。しかも、2週間のインターバルというのも、選手、とりわけ代表選手にとっては、過酷というほかはない。リーグ関係者はサッカーをまるでわかっていなのである。
その点、海外移籍が決まった代表選手は幸せである。環境を変えて自分のモチベーションを保つことができるからだ。私は海外移籍できる選手が何人増えるかがW杯の成果だと繰り返しているが、鹿島の鈴木がベルギーリーグに決まったことは喜ばしい。三都主、柳沢、市川、戸田にはぜひとも早いところ、移籍してもらいたい。
さて、再開後のリーグ戦をまだ見ていない。新聞報道の限りでは、代表選手に疲労が蓄積しているらしい。当然である。今シーズンを振り返ると、リーグでの活躍が代表の条件とリーグ戦で煽られ、次に、テストマッチが最終試験だと脅され、ハードスケジュールで本番に突入。激戦を終えて2週間でまた、リーグ戦である。サッカー協会、トルシエ、リーグ関係者のエゴ、無知、無理解の犠牲者以外のなにものでもない。サッカー協会の人事が一新されたようだが、4年間で素人集団から脱却できるのだろうか。


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