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2012年11月04日(日) 日ハム吉川はなぜ、読売打線に屈したのか

◇日本シリーズ2012第6戦 読売4―3日本ハム(3日・東京ドーム)

読売が日本ハムを4勝2敗で下し、3年ぶり22度目の日本一を決めた。このシリーズ、読売が流れをつかんだのは、世紀の大誤審だったともいわれる。2勝2敗のタイで迎えた1日の第5戦(札幌ドーム)、4回無死一塁、巨人・加藤健捕手(31)がバントの構えをとると、日本ハム2番手の多田野数人投手(32)が投じた直球は頭部付近へ。打者加藤はエビ反りになって回避したが、球はどこにもぶつからないまま捕手のミットをはじいた。ところが、柳田球審は「ボールデッド」のジェスチャーを取った後、多田野に「危険球退場」を宣告した。

TVのスロービデオ等で確認する限り、球審の判定は誤りではあるものの、正しく判定していたとすれば、多田野投手の暴投もしくは捕逸で、読売は無死2塁(もしくは3塁)で打者加藤という好機が続いたことに変わりない。多田野投手にとって「危険球退場」は無念であり同情するが、「誤審」があってもなくても、このイニング、読売の形勢優位は揺るがなかった。「誤審」は確かだが、筆者は「誤審」がシリーズの流れを変えたとは思っていない。

では、読売の勝因は何か――といえば、日ハムのエース・吉川を打ち崩したことに尽きる。吉川の不調こそが日ハムの大誤算だった。吉川のリーグ成績は、14勝5敗(勝率737、リーグ2位、防御率1.71、リーグ1位)という立派なものだ。

その吉川が、第1戦では、4回、打者18人に76球、被安打7、三振6、四球0、死球0、失点4、自責4、被本塁打1(ボウカー/3R)と敗戦投手となった。再登板した第5戦でも、回数2 2/3、打者15、球数65、被安打6、三振0、四球1、死球0、失点5、自責点5、通算防御率12.15、被本塁打1(ボウカー/2R)と大崩れした。吉川から2本塁打を打ったボウカーのシーズン成績は、69試合出場、打率196、本塁打3という低調なもの。

シーズン、リーグトップの防御率を誇る日ハム吉川が、シーズン打撃成績・2割に満たないボウカーに2本塁打を打たれ、通算防御率12.15と読売に打ち込まれたのである。その原因をどこに求めたらいいのであろうか。常識的な見方としては、吉川の�.瓮鵐織襪亮紊機↓�調整の失敗、��われわれには伝えられていない故障・・・などが考えられるが、�↓�ならば栗山監督が起用することは考えられない。となると、有力なのは�,箸覆襪�、それだけだろうか。

筆者の推測では、吉川の投球フォーム等のクセから、読売の打者が球種を読んでいたのではないか。たとえば、ボウカーの最初の本塁打は高めの抜けたスライダー、2本目はストレートだったが、あの低打率のボウカーが、2本塁打とも、タイミングどんぴしゃり、ほぼ完ぺきにとらえていた。読みが当たったというべきか、それとも、打撃手動前に予め投ぜられる球種がわかっていたか、のどちらかだが、筆者は後者と判断する。

ボウカーのスイングの軌道と吉川の球筋が偶然にも合致する角度であったという考え方もあろうし、打たれるときはそんなもんだよ、という評価もある。筆者は素人なので、吉川の投球映像を繰り返し見ようとは思わないが、専門の解説者諸氏がどう考えるか聞いてみたい。いまのところ、そのような指摘はプロ野球業界から発せられていないので、筆者の勝手な思い込みである可能性の方が有力である。


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