2013年06月17日(月) |
イタリアのパワーが巧者メキシコを粉砕 |
日本(A組)の対戦相手となるイタリアとメキシコの試合は、イタリアが2−1で勝利。試合経過は省略するが、いい試合だった。先日の日本とブラジルのような実力差がかけ離れた弛緩した内容とは異なり、質の高さを感じた。一言でこの勝負を評するならば、パワーで勝るイタリアが巧者メキシコを抑え込んだ、となろうか。
前半27分に直接FKを決めたピルロのキックの技術、1−1の後半33分にメキシコDFを振り切って勝ち越し点を奪ったバロテリのパワーが、日本にとって脅威となろう。日本とイタリアの対戦は19日(日本時間20日)。
負けたメキシコもしたたかなチームだ。規律が高く、1対1も粘り強い。ゴール付近で気を抜くと、一瞬で危険な場面を招きかねない。日本のDF陣のなかで、とりわけ調子を落としているCBの吉田麻也が心配だ。エルナンデス、ドス・サントス、グアルダードの攻撃陣は日本よりも決定力が高い。イタリア戦の前半に惜しいシュートを放ったグアルダードには要注意。
日本がイタリア、メキシコに勝利する確率はかなり低い。イタリアは日本に勝利して予選リーグ突破を決めたいところ。かなり力を入れてくる。ただ、メキシコの場合は、日本戦の前にブラジルと試合をする。メキシコがブラジルに負け、日本もイタリアに負けていれば、どちらも、予選リーグ敗退が決まった状況なので、日本−メキシコは消化試合となる。いわばA組の最下位決定戦。プライドを賭けた戦いになるか、無気力な消化試合になるかわからないが、いずれにしても結果に重要な意味はない。
一方、メキシコがブラジルに勝つか引き分けて日本戦に臨む場合は、予選リーグ突破の可能性が残るから、相当な覚悟で勝ちに来る。つまり、その前の試合の結果次第でモチベーションが異なるので、現段階における予想は意味がない。それでも、実力からみれば、日本はメキシコよりも劣る。
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