2013年09月08日(日) |
これは詐欺だ――主力不在のガーナ代表 |
キリンチャレンジカップ・ガーナ戦は詐欺である。報道によると、ガーナサッカー協会は7日、10日の日本戦に向けたメンバーを発表。先月27日の登録メンバー26人からシャルケのMFボアテングら主力が外れ、17人だけが来日することになったという。記事の詳細は以下のとおり。
今回招集外となったメンバーはボアテング(シャルケ)、エシエン(チェルシー)、アサモア(ユベントス)、ムバラク(エスパニョール)、バドゥ(ウディネーゼ)、アイェウ(マルセイユ)など欧州主要クラブで活躍中の6人に加え、南アフリカW杯でも3得点決め活躍したエースFWギャン(アル・アイン)を含めた計9人。攻撃の中心を担うタレントのほとんどに休息が与えられる形となった。守備陣にはジョナサン・メンサーらレギュラーメンバーが揃ったものの、攻撃陣で6日のW杯アフリカ2次予選ザンビア戦にスタメン出場したのはFWワリスのみ。日本代表にとって課題の守備力を試す絶好の相手とされていたが、期待を裏切られる来日メンバーとなってしまった。(sanspo.com)
10日に行われるガーナ戦は、崩壊した日本代表の守備陣の立ち直り具合を計る絶好のテストマッチだ、とスポーツマスコミによって宣伝されていた。初戦のグアテマラ戦が“史上最大の凡戦”だったこともあり、それだけにガーナ戦に期待が集中した。ガーナ代表という名前から想像されるのは、前出の豪華な攻撃陣のタレントたちの存在。ガーナは、彼らの高い身体能力を生かしつつ、欧州並みの組織力・規律をも併せ持つ。まさに“アフリカ最強”と言っておかしくない強力チームである。
そんなガーナに期待をして、高いチケット(最高:プレミアムシート20,000円)を購入した代表サポーターも少なくはなかろう。ところが、蓋を開けてみれば、外見はガーナ代表には違いないが、中身は全く別の代物、これが詐欺でなくてなんであろうか。日本サッカー協会という公益団体(公益財団法人)が詐欺を働くとはどういうことなのだ。
公益団体でなくとも、興行を行う者(事業者)は前売り券(チケット)を販売する前に、興行におけるリスクを事前に説明する義務がある。この場合ならば、ガーナ代表の主力が来日しない可能性を指す。購入する者がそれに納得して前売り券(チケット)を購入するのであれば、それは仕方がない。だが、前売り券(チケット)販売後に興行内容の瑕疵が明らかになった場合は、払い戻しに応ずるべきである。今回のケースにおいて実際、払い戻しを希望する代表サポーターがいるかどうかは別の問題。公益財団法人日本サッカー協会及び冠スポンサーのキリンに見解を示してもらいたいものだ。
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