2014年02月23日(日) |
J1の順位予想(2014シーズン) |
昨(2013)シーズンの結果は以下のとおりであった。
(1)広島、(2)横浜、(3)川崎F、(4)C大阪、(5)鹿島、(6)浦和、(7)新潟、(8)東京、(9)清水、(10)柏、(11)名古屋、(12)鳥栖、(13)仙台、(14)大宮、(15)甲府 (J2から昇格)(1)G大阪、(2) 神戸、(po)徳島
(J2へ降格) (16)湘南、(17) 磐田、(18)大分
リーグ戦順位にもっとも影響を与える要素の1つがACL出場だ。Jリーグのクラブすべてに言えるのが選手層の薄さ。アジア遠征を伴うACL出場は負担になる。そのため、前シーズン好成績を上げたチームがACL出場権を得たシーズンに順位を下げる傾向が顕著で、ACL出場チームはJリーグで優勝できない、というのが定説だった。
ところが、12シーズンに優勝してACL出場をはたした広島が13シーズンも制し、二連覇を達成したことで、この傾向に歯止めをかけた。しかし、広島はACL予選リーグで早々と敗退している。広島はACLの影響を軽微に留めたという印象が否めない。広島はACLを捨てている、という声もある。そんななか、広島が14シーズンにおいて、ACLをも含めてどんな戦い方をみせるのか興味深い。陰口を一掃するためにも、ACL予選リーグ突破が広島の最低限のノルマとなろう。
さて、順位予想である。14シーズンはW杯イヤーに当たるため、Jリーグは日程において影響を強く受けるだけに予想はかなり難しい。長期中断がチームにどのような影響を及ぼすかということだ。中断前に調子のいいチームが波に乗れないこともあり得るし、その反対もあり得る。
とはいえ、最終的には戦力がものをいうことに変わりない。選手補強、若い選手の台頭、既存戦力の底上げ、突然の才能の開花など、クラブがどれだけ選手層を厚くするかが順位決定のポイントとなる。
その意味で14シーズンに優勝する、いや、しなければいけないのがセレッソ大阪(4位)だ。
現役ウルグアイ代表のディエゴ・フォルラン(インテルナシオナル)、長谷川アーリアジャスール(東京)が新戦力として加入した。なかでフォルランの獲得は話題性、実力双方の面で、Jリーグを活性化させようとしている。というのも、彼の年俸は6億円だと言われているが、インテルナシオナルに支払う移籍金はゼロらしい。C大阪はきわめて有利な条件でフォルランを獲得したことになる。サッカービジネスでの成果を成績に反映させることが、Jリーグ活性化方策の一つとなる。ぜひ、C大阪に成功事例をつくってほしい。そんなわけで、ACL出場という試練を伴うものの、期待を込めてC大阪を優勝候補とした。
13シーズン、2位と健闘した横浜は、藤本淳吾を名古屋から獲得したにとどまった。FWマルキーニョスが神戸に移籍したぶん、戦力的に相殺だろう。14シーズン、このクラブがいよいよもって、若手への切り替え時期に移行するという過渡期に突入する。ACL出場はベテラン勢に負担を強めるため、横浜はそうとう順位を落とす。
川崎(3位)も大きな動きがない。既存戦力の底上げに自信があるのだろうか。横浜と同様、ACL出場の負担に耐え切れず、順位を下げる。
鹿島(5位)はブラジルの大物選手を獲得して優勝争いに常にからむ強豪クラブだったが、近年、育成型クラブに変身した。14シーズンもブラジル人大物選手の獲得はない。既存戦力の底上げでどこまで順位を上げられるかは未知数だが、昨シーズンの上位クラブが下降傾向にあるため、自然と上位に進出する。
例年、大物選手獲得に熱心な浦和(6位)だが、14シーズンはGK西川周作(広島)の獲得にとどまった。坪井、那須、鈴木、マルシオリシャルデス、平川、阿部らのベテランに頼る状態が改善されないのならば、優勝争いには絡めないだろう。
というわけで、14シーズンの順位は以下のとおりとなろう。
(1) C大阪、(2)鹿島、(3)広島、(4) 柏、(5)東京、(6) 浦和、(7)新潟、(8)横浜、(9)川崎F、(10)清水、(11)G大阪、(12)名古屋、(13)鳥栖、(14)仙台、(15)大宮、(16)甲府、(17)神戸、(18)徳島
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