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2014年03月02日(日) パの優勝はソフトバンク(日本プロ野球14シーズン)

パリーグはどうか。戦力補強を積極的に行ったのがソフトバンクとオリックス。ソフトバンクは、山崎勝己捕手(=FA宣言しオリックスへ)の退団を鶴岡慎也捕手(=日本ハムからFA)で、ウィリー・モー・ペーニャ外野手(=退団→オリックス移籍)の退団を李大浩内野手(=前オリックス)で補った。さらに、ジェイソン・スタンリッジ投手(=前阪神)、デニス・サファテ投手(=前西武)、ブライアン・ウルフ投手(=前日本ハム)、中田賢一投手(=前中日、FAで獲得)、岡島秀樹投手(=前アスレチックス3A)を獲得。セリーグの読売も驚くほどの戦略なき大量補強である。他球団に渡すよりも自軍においておけば脅威にはならないという金満ぶり。ソフトバンクの首脳陣はとりわけ投手陣において、だれをどのように使っていくのか整理するのもたいへん。

オリックスは、李大浩内野手(=退団→ソフトバンクへ)、アーロム・バルディリス内野手(=自由契約→DeNA)、後藤光尊内野手(=トレードで楽天へ)を失い、代わりに鉄平外野手(=楽天からトレード)、谷佳知外野手(=前巨人)、ウィリー・モー・ペーニャ外野手(=前ソフトバンク)、エステバン・ヘルマン内野手(=前西武)、山崎勝己捕手(=前ソフトバンク、FAで移籍)を得た。ストーブリーグにおける戦力バランスは、ほぼ昨シーズンと相殺だろう。

パリーグにおける戦力ダウンの筆頭は言うまでもなく、楽天である。マー君こと田中将大投手がポスティングでMLBに移籍。打線の主軸であったケーシー・マギー内野手(=自由契約→マーリンズへ)もいなくなった。マギーの穴はケビン・ユーキリス内野手(=ヤンキースFA)で埋めるつもりだろうが、昨シーズン24勝0敗の田中投手の穴は埋められない。楽天は昨年、82勝59敗3引分の成績だったから、勝ち数と負け数の差23と田中のそれである24とほぼ同数。大雑把に言えば、楽天は全勝田中投手で優勝できたようなもの。その勝ち数がなくなるのだから、14シーズンの苦戦は免れない。

というわけで、今年のパリーグは6球団ダンゴ状態の混戦で終始する。そのなかで抜け出すのは、補強で戦力アップを図ったソフトバンクではないか。オリックスも昨年よりは順位を上げる。涌井秀章投手(=西武からFA)、 ルイス・クルーズ内野手(=前ヤンキース)を獲得したロッテも戦力的には落ちていない。反対に、涌井秀章投手(=FAでロッテ移籍)、デニス・サファテ投手(=退団→ソフトバンクへ)、エステバン・ヘルマン内野手(=オリックス移籍)、片岡治大内野手(=FA宣言し巨人)を失った西武は大幅な戦力ダウン。たいした補強もせず、しかも大谷を今シーズンも「二刀流」で使う方針を明らかにした日ハムは、今年も期待できない。

よって、パリーグの順位は以下のとおりとなろう。

(1)ソフトバンク、(2)ロッテ、(3) 西武、(4) オリックス、(5)楽天、(6)日本ハム

※昨シーズンは、
(1)楽天、(2)西武、(3)ロッテ、(4)ソフトバンク、(5)オリックス、(6)日本ハム


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