人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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| 2003年01月16日(木) |
勝手に家を建てる人々 |
やっぱりそうなんだ。
最近開店したチェーンの居酒屋で、同期の中で1番きれいで、最近同じく同期にかっさらわれた財政課のおねえさんと飲んでいたら、 「佐々木(仮)さんの受け持っている地域って、けっこう無茶苦茶なのよね」 と言われた。
一体うちのかわいい地域住民の何が、どこが、誰が無茶苦茶なのか? 賄賂になっちゃうからダメだといってもケーキを食べるまで帰さない姿勢を取ってみたり、わざわざ家まで訪問にきてもらうのは悪いからって旦那を会社休ませてセンターに車で赤ちゃん連れてきてみたり、同じ精神科受診友だちの家には訪問に行っているのにどうして自分のところには来てくれないんだと訪問催促してみたり、そういう住民層なんですが、何か?
その財政課のおねえさんは、土地と家を見てそのおうちの税金額を決めるお仕事をしている。家を建てるのにも、壊すにも、彼女のいる課に申告しなくてはならない。 それなのに。
「いきなり建てちゃいけない場所に家が建ってるの」
そう、私の受け持つ地域の人々は、勝手に家を建て、勝手に家を壊しと無法地帯。しかも、正規の『家を建てていい土地』ではないところにも、「人様には迷惑かけていない」と言って自力で平気で建ててしまうという、アバウトな方々。 ・・・改めて知らされたその事実には、かなり心当たりがあった。 あれはまだ、暑かった夏の日。子が生まれたからと新生児訪問を希望している住民の家を訪ねたときのこと。 訪問希望用紙に書かれていた、手持ちの地図になかったその番地。私はまた、広い土地持ちが土地を分けたのかと思って現地まで行ってみたら・・・畑の真中に掘っ立て小屋が建っていた。寄って見たら、玄関らしきところに手書きの表札があって、新しい住所が書かれていた・・・市では認めていない住所がな。 住民票と異なった場所に住んでいる人なんて、世の中ざらだ。
「使用許可と実際の用途が異なっているっていうのは、いくら自分の土地でも違法なんだよ」 分かっているけど、その辺は私にはどうしようもないんだが・・・。 「でも、佐々木(仮)さんの地区ってそういう家多くて、注意して回るのも大変なんだよね。だから」 おねえさんは真顔で言った。 「見つけても通報しなくていいから」 あ、そうなの・・・。 家がなくなると路頭に迷っちゃって、路上生活なんかされて病気になられるのも困るから、よかったよ。
まったくもって、楽しい住民たちには参ってしまう。 あなたさま方のお陰で、毎日楽しくお仕事させていただいています。
もうこれだから、この仕事やめられません。
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