15's eyes
- 2002年12月28日(土) 恋人のあり方 家庭のあり方 女のあり方
御用納めの翌日だから、街は年末年始のお買い物の人々がたくさん。
そんな中、友達と食事をしてきた。
私の友達はある研究室に属していて、
そこには聞けば聞くほど濃い人ばかりが働いてるんだなぁと感心した。
私の職場も濃い人が多いかなぁと思っていたけれど、
そんなのゼンゼン比べモノにはならなかった。
かえって私は私の職場で働いている男の人たちを
愛妻家な方だとおもってしまった。
いや…愛妻家…ではないかな…
同僚の奥様たちはさほど恐妻ではないといったほうが正しいかも。
友達の上司の一人は、
毎日ほとんどきっかり定時に帰るという。
ちょっとでも遅くなると家庭から電話が入る。
飲み会でも何回も家庭からの電話が入る。
そのたびにその上司は
「これこれこういう事情で遅くなっているんですよ。」
と丁寧に説明しているそうだ。
私が、「定時に帰れるほどその人は仕事早いの?」
と聞くと、友達は首を振った。
「でも、その人の奥さんが言うのには、
仕事が定時に終わらないということは、
それだけあなたの要領が悪いということよ。」
という言い分らしい。
ぐさ
ぐさぐさぐさ
まるで私のことを言われているようだわ…
だから、その上司はとっとと仕事を片づけ(切り上げ?)
ていそいそと家に戻るらしい。
反対にちっとも帰らない上司も2人いるらしい。
一人は、●時以降になるくらい遅くなるなら、
子どもを寝かしつける都合もあるから、
いっそのこともっと遅い○時以降に帰ってきてほしい
と奥様から言われて、残ってコンビニ弁当を食べている人。
いつも子どもは寝顔をみる日ばかりのかかわりらしい。
もう一人はどういう事情でかわからないけれど、
ホントにホントに家に帰りたくなくて、
延々とソリティアをやっている人らしい。
濃い…
濃すぎる家庭だわ。
独身女が聞く話には、聞くに耐えがたい内容だわ。
「私はそれでもまだ結婚に夢を持ってるんだけどー。」
彼らと多分同じく研究者の道を歩もうとしている彼女は笑った。
強い…
別の話で、
先月の日記で書いた私の友人は休みに入ってついに元彼のもとに旅立った。
先日メールがきて、彼の家の模様替えを彼が仕事中に実行したらしい。
そこで彼の前の彼女の手作りの品や写真をすべて捨てたそうだ。
私はびっくりした。
私には、できないと思った。
例えば、仮に自分の部屋にあるものを家族や彼に勝手に捨てられたりしたら、
「片づけてくれてありがとう。」だなんて素直には喜べない。
ちょっと…ううん。イヤな気がする。
それがたとえ、捨てなければいけない品物だったとしても。
その話を食事をした友達に話すと
友達は、「私は勝手にいじられただけでイヤだわ。」と言った。
そのうち結婚するにしても、
恋人という立場はそこまでして良いモノなのかな?
残念だけど、
恋人のあり方も、家庭のあり方も答えは一つじゃなくって、
正解はそれぞれだ。
きっと、今日の話で出てきた3人の上司も、私の友達の元彼も、
それでも奥様が、それでも彼女がいいのだろう。
その「それでも」はその人にしかわからないよね。
もしも「それでも」な何かがなくて、
しがらみで生活してるとするのなら、
私は吐きそうなんだけど。
けれど、思った。
そこまでできるある種の「ずうずうしさ」や「潔さ」が私には、ない。
今日一緒に話した私の友達にも、ない。
この潔さについて私は時々、考える。
私にとってたりないものは、もしかして、これなの?と。
私は友達にたずねた。
「私にたりないのって、こういう考え方なのかな?」
友達は答えた。
「15,ホントにそれを身につけたいって思ってる?」
「うーん…」
わからない。
わからない。
そこで、その会話は止まった。