15's eyes
- 2003年03月28日(金) ばいばい、またね
いつかの日記に書いた、Aちゃんが彼のもとへ今日旅立っていった。
Aちゃんと私は、5年前に研修で知り合って、
ずっと仕事の悩みも、恋愛の困りごとも話し合ってきた仲だった。
お互いに恋人がいない時には、合コンにあけくれた。
仕事の情報をやりとりし、
おもしろい授業をつくる話や、
困った子どもの話をぐちれる仲だった。
昨日の夜は、引っ越しで家を引き払ったAちゃんが我が家に遊びに来た。
ちょうど兄夫婦や父も家に集まっていて、
Aちゃんを囲んでみんなでいろんな話をした。
5年前からさかのぼる話。
これからの話。
話題なんて尽きなくて、ずっとずっと私たちは話した。
今日、空港まで彼女を送った。
これから彼女としばらく会えなくなるっていうのは
わかってはいるんだけど、
不思議だな…
どうしてか、さびしさはなかったよ。
きっとAちゃんが自分で決めた幸せになる道に進もうとしていて、
Aちゃんがにこにこ笑っていたからだ。
「しばらく休んで、また、15が夏休みになった頃に
パワーアップして遊びにくるからね。」
そう言って彼女は車から降りていった。
帰りに運転をしながらも私は、ぜんぜん悲しくはならなかった。
離れていても友達は友達だもん。
そう思うと全然さびしくならなかったよ。
でもね。
家に着いた頃にAちゃんからのメールが届いて、
私はそれを読んで思わず泣いてしまった。
自分の目の前の視界がどんどんぼやけてきた。
わんわん一人で泣いた。
Aちゃんのメールには、
去るさみしさよりも、
また帰ってこれる場所があるんだっていううれしさ
をすごく感じた。
15,いろいろ楽しすぎた日々をありがとう
って書いてあった。
この5年間、
どんな時もそばにいる友達で、
呼べばいつでも会えて、
励まし合える友達だったAちゃん
私もAちゃんと一緒にいて、楽しすぎた!
楽しすぎたよ。
思い返すと泣けてきた。
Aちゃんは、もういつでも呼び出せない。
けれど。
私、さびしくて泣いたわけじゃないと確認した。
働いてから、
こんなに仲良しになれる友達と出会えるなんて思ってなかったから。
こんなにお互いが楽しすぎると思えるくらいの友達ができたことに
感動して泣いてしまったのだと確認した。
Aちゃんのメールの最後には、
15,末永くよろしくね
と書いてあった。
ホントに。
こちらこそ、よろしくね。
教員生活の5年目が終わった。
Aちゃんは先生をやめて、新しい道に旅立った。
私はこの仕事を続けて、がんばることにした。
別々の道に進むことになったけれど、
私もAちゃんも自分が幸せになるために、
これからも歩いていくんだね。