15's eyes
- 2003年06月09日(月) 過去の男
あーあ
自分で封印していた過去が無理矢理にも
開けられた気分。
6月に入ってから以前付き合っていた男と偶然にも2度会った。
どちらも別人で、学生時代につきあっていた今は同業者の男と、
もうひとりは、別の土地に転勤した3年つきあっていた男。
会いたくなかった。
自分の過去を否定する気持ちはないのだけど、
私は相手の姿をみつけても
自分から声をかけたり、
みつけられても、
親しく話すことはできない。
自分の性格を考えて、
別れても、
友達だなんて今はもうムリだなと悟った人間だから。
だから、
別れた時点で、
もうその男のことは蘇らせないことにしていたのに。
でも。
どうして神様は、
運命のいたずらみたいに、
何億分の1ぐらいの偶然の確率の再会を時々与えるんだろう。
それもこの何日かの間に重ねて。
ああやって
ああやって、
会ってしまったら。
私はどうしても
ああ、
私たちはつきあっていたときがあって、
いろんな思い出があって、
こんなことがあって、
そして、あんなことで別れたんだわ
と昔をフラッシュバックさせてしまうじゃないか。
そして、
目の前にいた男たち。
二人とも全然変わっていなかった。
姿かたちも
服の好みも
話し方も
一瞬、
タイムトリップの魔の手につかまりそうになったじゃないか。
私は変わったようだ。
自身ではよくわからないけれど。
そうらしかった。
少しの時間を共有したあと、
また私たちは別々の道を歩んだ。
もちろんどっちの時にも振り返ることなんてしなかった。
ただ、別れた後に、
頭の中は、どっちの時も少しぼうっとしていた。
どうして、今、会ったんだろう?
今、出会った意味ってなんだったんだろう?
出会いには意味がきっとあるはずだから。
よくわからないけれど。
なぜだか、後味が悪かった気持ちには変わりないけれど。
あの男ともその男ともつきあってきたから、
今の私がいるのには間違いなかったんだなぁと考えた。
そして、
だから、
今の恋人とつきあってるんだわ。
きっと。
それだけが事実なんだわ。
きっと