lucky seventh
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2004年12月13日(月) 黄昏ヘブン

さようなら

さようなら


すべてに別れを告げて

わたしは消えてしまおうか?



















<黄昏ヘブン>


















「あの人はどこですか?」

遠征帰ってくると、門の所に見知らぬ人影が2つ立っている。
神々しいまでの色彩を持った幼い子供に僕らは目を奪われた。

「あの人はどこですか?」

星を宿したような瞳が、するどく斬り付けるように見る。
ひやりとした。
その問いに、ふいに数日前僕らの前から姿を消したあの人を思い出す。
いな、姿を消さなければならないほどに追い詰めてしまった人を…

「織(オリ)姫」

睨む少年を窘めるように、落ち着いた声の少年が割って入った。

「少しは抑えなさい」

どこまでも淡々したその声に、何の感情も感じられない。
織姫と呼ばれた、星のような煌めきの瞳を持つ少年は思うところが
あるのだろう、不承不承だが頷いた。

「初めまして、都市同盟の皆様。
 私(わたくし)の名は佐保(サホ)姫、そしてこちらは織姫。
 私(わたくし)どもはこちらの居城におられるお方をお向いに参りました」

軽く、頭を下げそう言う少年には申し分程度に作ったような
微笑みが浮かんでいる。


「おりますのでしょう?」

次の週間壮絶に少年は笑う。




「御方は。竜田(タツタ)の姫はどちらに?」


ナナナ

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