lucky seventh
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2005年03月07日(月) 雨月

愛しているというなら、その手で殺して。



















長い、黒髪がゆれる。
歩く度、さら、さらと雨に濡れ雨を含み。

雨のせいでいっそう青味がかった黒髪に白い肌がはえる。
深みのある青いスプリングコート、中に来ているのは薄手の白いシャツ、
落ち着いた感じのピンクのスリットの入ったタイトスカート。
ひざたけの白いブーツは地面の水たまりを蹴散らす。

美しい女だった。
少女から女性へと変わっていく年頃の女だった。

ただ、腰に差した黒い日本刀だけが異様な空気を発している。
『村雨』
女はそうその刀を呼んでいた。






ナナナ

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