lucky seventh
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2005年05月08日(日) |
1つを2つに、2つで1つ。 |
同情なんていらない。
代わりでもよい。
ただひとつ、思い出が欲しかった。
「あと、持って半年です。」
目に痛い白衣を着た男が、沈痛そうな面持ちで言った。 その瞬間、アタシの目はいように乾いていて、 涙なんてこれっぽちも出やしなかった。 その代わりと言っては何だけど、アタシの半身が泣いた。
泣き虫なのはいつだってアタシの方なのに、 滅多に泣かないアタシの半身が泣いて、 やっとアタシは、自分が悲しいんだということが分かった。
「摩耶」
アタシの大事な半身。 まだ幼いアタシ達は瓜二つ。
「伽耶」
いつだってアンタはアタシの大切で大事な人。 ただ一つの魂を二人で別けて生まれてきた。
ナナナ
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