lucky seventh
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「罪悪感って感じたりしないの?」
ふいに少女は舐めていたチュッパチャップスを口からだして、聞いた。 目を向けると、日がじりじりとあたる階段に座りながら、 数秒前までは大人しくじっと地面で蠢く蟻を見ていたはずなのに、こちらの方を見ていた。 厭きたのだろうか? 今度は何だか自分が観察されているような感じがして、 その視線が妙に嫌だった。
半ば、無視するように顔を背けると少女はもう一度言ってきた。
「罪悪感って感じたりしないの?」
にごった瞳が細められるのを感じた。 見なくたって分かる、少女はいつでも笑い、同じようにしか笑わないから。
そして俺は、この少女の死んだ目と、作り物めいた笑いが何よりも気持ちが悪かった。
:閉塞シェルター
罪悪感ってナンだろう? そもそも人間は生まれながらにして世界という存在に対して、 後ろめたさというものを感じているんじゃないかと思っている。 俺たちはこの世界に不要だ。 なぜなら、俺たちはこの世界を壊すことしかできないからだ。
かの人は言っていた。 人は生まれながらに悪であると、 たゆみない努力と修養によって善の状態に達することができると。
ならばきっと、俺は悪のままでいい。 そしていつかきっと、善と言うものが存在するのならば滅されるのだ。
それでいい。 壊す前にぜひ滅ぼしてくれ。
暗い帳の中で、そこにはいつの間にか人が集まっていた。 集めたわけでもない、ただひっそりと噂だけが歩いていき、 それに心惹かれた人々が集まってきた。
曰く、 ここは夢なのだそうだ。
何をしてもいい。無法地帯。 ただし、いつか覚めることを忘れられない。 そんな場所。
「ねぇ、暇してる?」
ナンパのような台詞にビクッと肩を震わせ振り向くと、 からかうように笑う、馴染みの顔が笑っていた。
「リアか…」
安心したように呟くと、 リアはいつのもように隣の席に腰をかけると ニィーっと楽しそうに唇を吊り上げ、肩をこのこのーっとドツイてきた。
「聞いたぞー聞いたぞぉー♪」
「なんだよ?」
その言葉に嫌な予感がしつつ、ついつい聞いてしまった。 すると、待ってましたとばかりにリアは言った。
「
ナナナ
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