lucky seventh
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2006年02月01日(水) 満開の桜の木の下で 君は死んだ日の夢を見る。

言葉はいつだって片道だけの一方通行で

けして、伝わらないし聞こえない。


そうして、すれ違って間違って 君は死んだ。













満開の桜の木の下で 君は死んだ日の夢を見る。
















たくさんの
たくさんの人が死を悼んでくれた。
たった一人の少年のために
おおくの
おおくの人が涙し、忘れないよと叫んでくれた。

だから、少年は漠然と分かった。
自分は幸せな人生を生きたと、
自分の生きた証しが、今ここに繰り広げられた コレ、なんだと。
一粒だけの雨がこぼれた。
決して、ベットの上ではこぼすことのなかった 涙。
苦しみも、悲しみも
喜びも、嬉しさも

すべてがこもった一筋の涙は、やがて地に落ち
式場に降り注ぎ すべての涙を流す雨となった。


その日、1人の少年が死んだ。
たくさんの人に囲まれ、おおくの人に見送られて。




けれど、そう 彼は死んだけれど彼女は生きていた。
いつまでも、いつまでも生きていた。









それは誰もが忘れ去った彼女の物語り。
少年と、厳密には少年達と約束を交わした1人の少女は、
その約束のため 永劫にも等しい時間を生きていく。


ナナナ

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