lucky seventh
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2006年03月04日(土) |
太陽は 沈んだ。 (針ぽたリドル世代Rside) |
欄干に座り 彼女は笑った。
彼女の背に広がるのは どこまでも広がる草原と空
そっと体重をかけて、彼女はそこへと 沈む。
それが、彼女の答えだった。
「どうして?」
伸ばした手は、何も掴めず
「どうして!??」
彼女はただ落ちていく。 そこへ 底へ
オレンジ色の長い髪がたなびく、 まるで落日のように 深く、深く もう決して上がっては来ないと その時になって初めて気がついた。
それは取り返しの付かないミス。 何かがかは分からない。 けれど、きっと間違えてしまったんだ。
その言葉は、彼女の幸せを壊すものだった。 小さな、小さな それでも彼女だけの幸せ。 やっと手に入れて、掴んだはずのソレは まるで零れ落ちるかのように ただ地面にその身をぶちまけた。
空はいつの間にか夕闇の色、太陽は沈んでしまった。
ナナナ
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