愛しているわ。あの人は口パクでそう言って向こう側で笑っていた。幸せになってね。あぁ、貴方のいない世界でどうして生きろというのだろう?宵それはあの人が与えてくれた名。小夜子それがもっとも敬愛し崇拝するあの人の名。