lucky seventh
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てをのばせば とどくとおもっていた。
そんなにあまくはなかった。
そう、それが リアルというなのげんじつだった。
どうしてこのてはキミをすくえないんだろう。
このてはあまりにも むりょくすぎた。
「ノア」
優しく、キミは呼んでくれたね。
「ノア」
それだけで幸せだったことに気付いたのは
「ノア」
キミを失ってからだ。
この声がキミを引き止めることはしなかった。 この腕を私はあの時、キミに伸ばすことができなかった。 ほんのすこしの躊躇が二人の間に別離を生んだ。
「バカやろぅ」
キミも 私も
ほんとにバカだ。
生きることは尊い。 そして、遠いんだとキミは笑ったね。
あぁ、ほんとだね。 あの時、私は何言ってるんだよって 生きることも 死ぬことも変わらないって 言ったけど、 そうじゃないんだよね。
だって、キミと生き(て)た あの日々はこんなにも尊くて、もうないのだから。
そして、尊いと遠いと言ったキミは いなくなった。
ありがとう。
ありがとう。
ずっと、辛かったんだよね。 だけど、ずっと幸せだったんだよね。
キミを引き止められなかった自分を 私は生涯許せないけど、 それでもキミといた日々を夢見て私は生きていくよ。
さようなら。
キミにいつか告げよう。 いまはまだ無理だけど、 ずっとずっと離れていても必ずキミを思っているから。 だから、またね。
ナナナ
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