lucky seventh
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2007年01月24日(水) 自己愛。

もう、なにもなかった。

私に残ってるものは何一つなくって、

この手の中はおろか、私の存在できる場所は もうない。














「だいすきだよ」

振り返った、その先のキミに告げた。
キミはそんな私を怪訝そうに見つめて、気のない返事を返すだけ。

「あぁ」

あぁ、ほんとにキミは酷いなぁ。
さいごのさいごまで、素っ気ないなんて、
でも、それがキミなんだよね。
らしい。ってやつなんだ。


キミの手を引っ張って、
あの日、私はキミを外へと連れ出した。
踏み出した一歩、
電柱を取り越して広がる青空、
横切る飛行機雲に
騒がしいほどの蝉の熱唱が聞こえる。

繋いだ手の先にキミはいた。


けど、今はもうその手を引っ張るのは
私じゃないんだよね。
何時の間にか離れていた手に
気が付いた時には、もうキミはいなない。
握っていたはずの自分の手を見つめて、
その手の先にはキミがいたはずなのに、
私はただ1人、ここで立ち尽くした。

一人ぼっちだったキミは
仲間を見つけた。
大切な人を見つけた。
大事な人をなくして、嘆いていたキミを救ったのは
私ではなかった。


私の世界で唯一つの気がかりがキミだった。
けれど、その気がかりも杞憂で終わった。
私がいなくても、キミにはちゃんと手を伸ばして
自分の足で追いかけていくことを教えてくれた人たちがいた。

それをこの目で見れただけで私は幸せでした。









「ありがとう」



だから、私はさいごのさいごまで
キミのためにこの命を使いたいと思います。










「…ミーア?」

ズルリと
手から抜け 落チ タ剣ハ
キミ の横顔 ヲ   反射シ     タ。。。


ナナナ

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