まーくん的日常...まーくん

 

 

蓼食う虫 - 2002年04月14日(日)

女性から口説かれるのを待つばかりの男性が増えたとはいえ、まだまだ世間の大勢は、男性=能動的、女性=受動的であることに変わりはない。
男性が、気にいった女性にアタックするのが、一般的パターンということだ。
ふつう、男性が狙うのは、他の男性に対しても自慢できるような女性、つまり若くて美しい女性だろう。
しかし、ときには、その原則を大幅にはずすような、変わった「趣味」のひともいる。
それが、結構女性にモテそうなタイプのひとに限ってそうだから、驚く。

例1:会社の先輩、Dさん
●●社(僕の勤務先)のジュリーとよばれていたDさん。
(ジュリーとはもちろん、沢田研二のこと。今のデブデブなジュリーではもちろんなくて、20年以上前のやせていたころのジュリーに似ていた。「スリムな坂本龍一」という評もあった。ま、そういう、女殺しの顔立ちをしていたのである。)
彼の結婚披露パーティで、奥さんとなった女性を見て、あっと驚いた。
どう見ても、昔のイルカか、今のTARAKOみたいなタイプ。
顔は地味で目鼻はどこについているかわからず、背はあくまでも低く、プロポーションなんて言葉を使いたくないような丸まっちい体型。
なぜ、このような女性がいいのか、僕にはさっぱり判らなかった。
彼が女性にモテそうもないタイプなら、まだ納得もいったが、社内の女性社員の注目度も高いDさんがなんで「ちびまるこ」みたいな女性と…と僕だけでなく、みんな驚いたものだ。

例2:知り合いの女性、Eさんと結婚したミュージシャン、Fさん
Eさんは、音楽好きで陽気、活発な女性だが、お世辞にもみめうるわしいとはいえなかった。
地黒で目が細く、団子鼻。体もとてもスリムとはいいがたい、いわゆる太目さん。
そんな外見上はハンデだらけの彼女なのに、不思議とハンサムな彼氏に縁があった。
Fさんと知り合う前の彼も、アマチュアではあったが腕のいいサックス吹きの男性で、小柄ながらなかなかの男前だった。
彼女の周囲の女性も、(はっきりいって自分たちより容姿では劣る)Eさんに、なぜ素敵な彼氏がいるのか不思議がっていた。
Eさんは結局、そのサックス吹きの男性とは別れたのだが、その後、また別のハンサムな男性、Fさんと知り合い、今度は結婚までいってしまう。
Fさんはプロのジャズ・ミュージシャンで、ギタリストという。
そのふたりの間に生まれた男の子がまた、父親に似てこのうえなく可愛い顔立ちをしていて、周囲のやっかみをかっている。
まあ、結局は彼女の押しの強さに負けたんだろうと、みんな思っているのだが、それにしても、彼らの「美意識」は一体どうなっているのだろうか?

例3:商社マン、G君
僕と中学・高校で同学年だったG君、彼は学校での仲間たちの大半が奥手で、あまりGFの容姿にこだわらないひとが多かった中、どちらかといえば「俗っぽい」男だった。
大学進学でも、おおかたの連中が、どこか垢抜けない某有名国立大学や某有名私立大学に進んだのに対し、彼らがまず選ばない横浜国立大に行ったり、そこから大手商社のM社に入ったりと、ちょっと異彩を放っていた。
趣味は中学以来のスキー。なかなかの腕前だった。
顔立ちも、なかなかハンサム。本人もある程度それを意識していたようで、学年一のハンサムといわれていたH君には、いつもライヴァル心を燃やしていたくらいだ。
そんな鼻息の荒い彼だから、当然、奥さんはもの凄い美人を選ぶに違いないとばかり思っていたのだが、たまたま奥さんのお顔を拝見する機会があった。
ごくごく地味で、ふつうの顔立ちのひとだった。
同級生が美人の奥さんをもらったと聞いては、妙に発奮していたG君の奥さんとはとても思えなかった。

世の中、よくわからないね、まったく。








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