まーくん的日常...まーくん

 

 

バレンタイン症候群 - 2002年05月01日(水)

駅で電車を待っている時間に、高校生らしい少年たちの会話を、自然と聞いてしまうことが、たまにある。
たとえば、こんな感じ。

「おまえ、こないだのホワイトデー、どうした?」
「どうしたって?」
「○香(女のコの名前)のことだよ」
「○香ぁ?」
「そう、ホワイトデーにちゃんとお返ししたのかよ?
バレンタインデーに、コクられた(注・告白されたという意味)っていってたじゃないかよ」
「そうだけど…」
「何もあげてないのかよ?」
「うん、○香って、オレのタイプじゃないんだよな…」
「じゃ、付き合えないってちゃんと断ったのかよ、○香に」
「それもしてねえ」
「って、おまえ、それじゃ○香がかわいそうじゃん」
「だって…」
「付き合えないなら、付き合えないってちゃんと言わなきゃだめじゃん」
うんぬん、かんぬん。

その声の主たちを見るに、髪型もいまふう、スリムな体型で、顔立ちもジャニーズほどはいかないまでも、そこそこイケてる風の少年たちであった。

こういう会話を聞いていて感じたのは、「ははあ、きょうびの少年たちは『待ち』や『受け身』の姿勢のコが多いんだなぁ」ということ。

つまり、バレンタインデーに、女のコが好みの男のコに告白し、それを男の子が「受ける」か否かを、考える。そのこたえを一ヶ月後に返す。

ホワイトデーはある意味で「入試結果の発表」みたいなイベントになっているのである。

しかしだ。

どーして、その「順番」でなきゃいけないんだよ。

男のコのほうから告白しちゃいけないなんて、誰も決めてなんかいないんだよ。

きょうびの女のコは大変だ。
見てくれはいいかも知れないが、優柔不断で、自分は本当はどの女のコが好きなのか決められないような、相手が自分に好意を持っていることを確認してからでなければアプローチできないような、ギャル男(お)くんみたいな男のコに、まず自分のほうから告白しなきゃいけないんだから。

男の側から告白しないでどうする、という考え方があたりまえだった時代の人間である僕は、真剣に憂いますね、この状況。

「試練」らしい「試練」が何もない、今の世の中、もし「試練」らしきものがあるとしたら、「好きな女のコに堂々と告白して、玉砕する」ことと、ちゃいますか。

「自分に告白してきてくれた女のコのなかから、好みのタイプだけ選択して、付き合う」みたいなやり方は、サイテーだと思います。

この日記を読んでくれた若い男性から、「オレは違います。オレはちゃんと自分のほうから告白します」という反応があることを期待してます。




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