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敵に塩を送る(バカ)(前) - 2002年05月14日(火) 敵に塩を送る(バカ)、それは僕のことである。 今から20年近く前の話。 結婚相手を探すのがテーマという雑誌があって、たまたまその編集長(女性)と、仕事がらみで知り合うチャンスがあった。 そのA編集長から、 「今度、パーティをうちで開くので、参加してみませんか? いい子と知り合えるかもしれませんので」 とお誘いを受けた。 パーティといっても、ま、のちに一般化する、お見合いパーティ、ねるとんパーティといったところ。 適齢期の男女を集めて、知り合わせようという魂胆みえみえ(笑)の企画であった。 当時僕は、ある女性と交際したいと思いながらも、なかなかうまくいっていかなかったので、それもいいかなと軽い気持ちでOKした。 場所は皇居のお堀端にある、結婚式場としても知られる某ホテルのバンケット・ルーム。 そこに、男女各50人、計100人くらいが、週末、集まった。 (当然、こういう企画は男女の人数を合わせないとお話にならない。) 開会宣言の前に10分から15分ほど待ち時間があり、気の早いヤツはもう、ちょっといい感じの異性を見つけたら、近づいていって、話を始めたりしていた。 僕はそれを「やるもんだのう」と思って見ていただけだったが。 司会者の女性(プロのアナウンサー風)が開会を宣し、パーティが始まった。 まずは、各自番号札をあらかじめもらっていたのだが、同じ番号の異性と、即席カップルになることになった。 これでたまたま組むことになった女性が、先ほど会場を見渡した中でも、ちょっと目立っていた、なかなか可愛い顔立ちの子、Fさんだった。 タイプとしては、女優の神保美喜さんと渡辺満里奈さんを足して二で割った感じ。 「ラッキー!!」と内心ほくそえむ僕。 その即席カップル単位にカードが渡され、ビンゴ・ゲームが始まる。 公開された一等賞品は、なんと、ウェディング・ドレス!! その場にいた女性たちの目の色が変わる。 やはり、なんだかんだいっても、女性の皆さんにとって、ウェディング・ドレスは、冷静にながめることの出来ない対象のようだった。 さて、僕らチームのビンゴ・カード、かなり早いうちから、どんどん穴が開いていく。 ひとつ、ふたつ、みっつ。 おう、リーチ一番乗りだ!! 僕と組んだ彼女も、すっかり興奮気味。顔も上気している。 まるで、このまま、逃げ切りパターンでゴールイン!! …かに思えた。 しかし、物事はそう最後まですんなりとはいかない。 リーチの状態のまま、パタッと動きが止まった。 一回、二回、三回。 見送りの状態がずっと続く。そのうちリーチ組が何組にもふくれあがった。 結局、別のチームが一等賞品をゲット。 そのチームの女性の、まあ、嬉しそうだったこと! 興奮のあまり、 「わたし、今結婚します!(誰とだ?)」 と口走っておったくらい(笑)。 僕らチームは残念ながら、一等は取れなかったが、それでも三等賞品は獲得。 それとともに、僕とFさんは、わずかな時間のあいだに、強い連帯感を持てるようになった。 なんだか、このゲームで即席カップルの大半は、一気に打ち解けたような感じだった。 さすが、結婚ネタ専門の雑誌が企画したパーティ、出場者の心理をよく読んでいるな、と感心したものだ。 さて、僕とFさんの即席カップルは、その後どうなるのか? 長くなるので、続きはまた次回で。 (このテーマは「引き」で参ります)。 ...
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